2021.12.21 デザイン

デザインのマイルール 2

「デザインって何ですか?」と問われたら「引き算です」と答えています。

そのように答えるデザイナーは数多く基本中の基本だと思いますが、常に心に留めていないと無意味な引き算をしていたり、引き算しすぎてマイナスになっていたりと、言葉以上にとても難しいことです。

先日、群馬県立館林美術館で開催している『開館20周年記念 フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家』へ行ってきました。ポンポンといえば有名な作品は『シロクマ』ですね。とってもシンプルな作品です。他の作品も『シロクマ』同様に削ぎ落とされた形でシンプルな作品ばかりです。

そうのように聞くと単なる動物のシルエットを思い浮かべるかもしれません。しかしポンポンの作品は、今にも動き出しそうな生き生きとした作品なのです。

それは「動きをかたちにする」いうロダンの教えが影響しているそう。ポンポンは下積みの時代が長く、ロダンの下彫り職人からはじまり、50歳を過ぎてから動物の作品をつくるようになったといいます。そして67歳でようやく高い評価をされるようになりました。

ポンポンは動物の形や動きを捉える基礎がしっかりと根付いているからこそ、要素を削ぎ落としても生き生きとした動物をつくることができるのだと思います。ポンポンの作品をみて、改めて「引き算」の意味を考え「基礎」の大切さを再確認しました。

デザインの「引き算」がマイナスになってしまったら、デザインの「基礎」に戻ることをおすすめします。私の「基礎」は平面構成と色の明度・彩度の考え方に戻ります。そういう時は、黒1色でデザインすると闇から抜け出せることがあります。デザインに迷ったら「色は使わない」。ぜひ、お試しください。

フランソワ・ポンポン展は1/26までに開催しているので、足を運んでみてくださいね。

ポンポンのアトリエの様子

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